意識が生み出した「仮想現実」
最近は「バーチャルリアリティ」や「拡張現実」の技術が日進月歩の勢いで進んでいます。
特殊な装置を身につけて「バーチャル空間」に入ると、もはや現実との区別がつかなくなります。
手で触れてみて感触がなければ初めてバーチャルだと思えるほど進んでいます。
ところが最近では「触覚」までもバーチャル化できるそうです。
技術が進み五感全部をバーチャル化出来たら人間はどうなるのでしょうか!
それはもう、その人にとっての「バーチャル空間」は「現実」そのものです。
「現実とは何か?」
それは「脳」がつくりだした「バーチャルリアリティ」です。
自分が認識している現実世界は、自分の脳が作り出した「バーチャル空間」そのもです。
「脳」が「バーチャル空間」を生み出している装置だとすれば、「意識」はどこに存在しているのでしょう。
唯物的には「脳」から「意識」が発生していると考えています。
私は以前から「脳」は受信器で、「意識」は電波のようなものだと考えてきました。
もっと極論すると、現実世界がすべて「バーチャル空間」だとすれば「脳」もまたバーチャルな存在です。
「意識」がバーチャルな「脳」をつくりだし、私たちに現実感を与えていることになります。
これは「唯物論」に対して「唯心論」を説明しているわけではありません。
まず最初に「意識」ありき、ということをいいたいわけです。
「意識」はどこから生まれてきたのか?
それは宇宙誕生前から「存在」していたというしかありません。
哲学的には始めも終わりもない「存在」です。
宇宙物理学者:アーサー・エディントンは
「宇宙は人間の精神の現れである」といっています。
また釈迦は
「色即是空 空即是色」と説かれています。
この世の現実もまた「仮想現実」(バーチャルリアリティ)なのかもしれませんね。
あなたの「意識」が「脳」というハード(受信器)を使って、好きなようにバーチャル空間を作り出すことができます。
「想像は現実である」ということですね。