シンクロニシティと戯れる
シンクロニシティとは意味のある偶然の一致(共時性)と呼ばれているものです。
必然的には何の因果関係もないのに自分の意識にとって意味を持っている現象です。
「鈴木さんは元気かな」
と思っていたら本人から電話があったとか、道でばったり会ったとか、日常的によくある現象です。
心で思っていたら、それに関係ある現象が起こることは、誰でも経験していることでしょう。
この現象は、ユング(心理学者)とパウリー(物理学者)の共同研究によって世間に知られることになりました。
時間感覚を変えると、未来に設定した目標(結果)に合わせながら、現在に(原因)が発生していることになります。
現象は未来からやってくるということですね。
「結果」から「原因」が発生しているので、私たちの意識の中では「偶然」と感じているのです。
そこには何の因果関係もないからです。
日常感覚では「原因」があって「結果」があります。
でも「結果」を予測して「原因」を作っていたとしたら…
これは時間(意識)のパラドックスです。
「天動説」から「地動説」に変わったように、意識や時間の「地動説」なのです。
あなたの「意識」で時空を操ることによって「夢が叶う」のです。
日々の行動計画は、原因をつくって結果を得ようと努力するのではなく、強い目標意識を持つことによって、何をすればいいのかという「原因」が意識に上がってくるのです。
それも右脳から浮かんでくる「原因」なので考えるというより「ひらめき」に近い感覚です。
右脳は空間認識に優れ、目標を達成させるための全体像をすでに脳の中で作り上げています。
それを左脳が目標に至るまでの道のりを計算したり分析したりして、時間軸に落とし込んでいるのです。
だから、最初に夢(右脳)ありきです。
夜眠るときの「夢」を思い出してください。
「明朝は6時に起きる」と目標を決めると、その時点で6時に起きれるように心と体はセットされるのです。
眠っている意識が計算しながら6時に目覚めるように調整してるわけではありません。
目標にも短期のものと長期のものがあります。
短期目標と長期目標は、バランスが大切です。
短期目標ばかりにエネルギーを注いでいると長期目標は遠くに逃げてしまいます。
そうかといって、長期目標ばかりに意識が行っていると目の前の大切なことを見逃してしまいます。
行動計画はこの短期と長期のバランスを考えながらつくる必要があります。
それと、短期目標も長期目標も固定しないで修正を加えながら進むことです。
人生にはまさかという突発的なことが誰にでも起こります。
長期目標さえしっかり押さえておけば、多少の突発なことが起こっても何とかなるものです。
車の運転に例えると、目的地さえしっかり決まっていれば、途中渋滞に巻き込まれても、道を変えたり時間を遅らせたりしながら最後には目的地に到達することが出来ます。
だから行動計画は固定させずに、状況に合わせながら修正を加えていくのです。
優先順位は状況の中で自動的に決まってくるので、最初から固定させないほうが上手くいきます。
ここで発想を転換して、時間軸から空間軸で人生を考えて見ましょう。
優先順位という考えかたは時間軸を中心とした考え方です。
生まれてから死ぬまでをひとつの空間と考えたとき、優先順位はそれほど重要ではなくなります。
富士山という一枚の絵を描く、ジグソウパズルを想像してください。
どこからピースを置いていくかは、その人によって違います。
優先順位に関係なく、最終的に富士山の絵を完成させればいいのです。
人生が一枚の絵(空間)なら、どこからどのように描いてもいいのです。
大切なことは何を描くか(目標)が重要なことなのです。
人は誰でも、人生という有限の時間の中で、ある空間(場所や環境)を選択しながら毎日を生きています。
言葉を換えると、自分に与えられた人生の時間空間を如何にデザインしていくかということに他なりません。
人生がアートだとすれば、シンクロニシティーと戯れなが生きるのも
また面白いかもしれません。