未来は決まっているか?
未来は決まっているのでしょうか。
これは難題ですね。
投げたコインの裏表さえ予測できません。
例え予測できたとしても二分の一の確率なので
二回に一回は偶然に当たります。
その前に未来とはなんでしょうか。
それは時間軸を基準に考えている人の認識法です。
あなたは毎日会社に通っているとしましょうか。
自宅を出て何十分、何時間後にたどり着く会社は未来ですね。
そして仕事を終えて自宅に向かいます。
自宅に帰るのは過去にもどっているのでしょうか。
会社を出発して自宅に戻るのは未来に向かっています。
帰宅した場所は過去(朝)に出発した場所です。
過去の自宅と未来の自宅は同じものです。
自宅は今朝に出かけた状態と何ら変化していません。
自宅と会社を毎日行ったり来たりしているだけです。
空間的に捉えると、過去=未来になります。
しかし時計の針は刻々と未来に向かっています。
ここで時間軸から空間軸に認識をかえてみましょう。
自宅と会社の空間はそれほどの変化はありませんね。
会社までの距離も同じです。
ところが一年も経つうちに自宅と会社の空間に少しずつ
変化が現れます。
未来とは空間の変化です。
時間軸でみる未来と空間軸で見る未来とは認識が違ってきます。
このことを頭に置いて未来の話に戻します。
未来を予見するために3つの方法があります。
1 権力者が描いた設計図の未来(国民の洗脳操作による)
2 集合的無意識がつくりあげる未来(予知能力)
3 自然の法則で変化する未来(東洋思想の智慧)
これらの3つの要素が絡み合って未来がつくられます。
「未来は決まっているのでしょうか」という最初の命題は
「決まっている」という答えです。
しかし、マクロで決まっているということで、ミクロでは
決まっていません。
ひとり一人の人生には自由があります。
その自由とはマクロ内での自由です。
例え話をすると
人間の寿命は100歳前後です。
自然の法則内で人生を送っています。
どんなに頑張っても200歳までは生きられません。
社会全体の未来と個人の未来は違いますが、私たちは全体の社会に
適応しながら人生を送っています。
個々人はマクロの未来に大きく影響されているということです。
まず「決まっている」マクロの未来を知る必要があります。
知らない人にとっては、すべては偶然のようにみえるものです。
戦争は偶発的に起こるのか?
好況不況は偶然のなせる技か?
権力者が描いた設計図の未来(国民の洗脳操作によって)通りに動いています。
しかし、天変地異はいかなる権力者でも避けることができません。
また、人々の集合的無意識は壮大なエネルギーとして社会を変えていきます。
コインの裏表も大数の法則によって二分の一に収斂されていきます。
あらゆる社会現象にも大数の法則が働いています。
結局は人類社会の「空間の変化」は自然の法則通りに収斂されていくという東洋の智慧が未来を予見する一番よい方法です。
これからの未来はどうなるのか。
比喩的に表現すれば、自宅を出発して会社に向かっても、そこには
もう会社は存在していないのです。
そして慌てて自宅に戻ってみたら自宅も消えてしまっています。
未来は想像を絶する「空間の大変化」の時代に突入ことでしょう。
今こそ大局観に立たなければ未来は予見できません。