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陰陽で見るものの考え方

陰陽で見るものの考え方

東京タワーを自分が歩いてる歩道から眺めれば上に見えますが、飛行機の窓から眺めれば下に見えます。
自分の立ってる位置によって上下が決まります。
成功や幸せ感も自分自身の内面の心の感じ方です。
本来一人ひとりは唯一無二の存在で他と比較しようもないのに、他人と比較して幸不幸を感じています。
同じように善悪も自分の立ってる位置によって決めつけています。
絶対的善も、絶対的悪もありません。すべては相対的なのです。

ここに一本の包丁が有ったとしましょう。

包丁は善も悪もありません。明も暗もありません。ましてや上も下もないでしょう。

その包丁で人を傷つけたら悪の道具になります。同じ包丁で美味しい料理を作ったら善の道具になります。

物事の相対はその人の価値観や考え方によって決め付けているのです。

だから東洋のものの考え方は物事を決め付けません。
物事の現象は陰から陽へ、陽から陰へ絶えず変化していくものとして捉えています。

自動車のブレーキは止めるもの、アクセルは走らせるものと、私たちは考えます。
これを東洋的発想で考えるなら、ブレーキは走らせるもの、アクセルは止めるものというふうに考えるのです。???

現実はどうでしょうか。ブレーキのない車は危なくて走らすことはできません。

アクセルは目的地まで行って止めるために存在しているのです。

ブレーキは走るために必要だし、アクセルは止めるために必要なのです。
これは屁理屈ではありません。

ブレーキとアクセルは一体で切り離せないと考えるのが東洋の発想なのです。

森羅万象は陰陽の法則で成り立っています。
だから東洋には状況に応じて二つの反対の格言があります。

「虎穴にいらずんば虎児を得ず」と言ったかと思えば「君子危うきに近寄らず」
また、「急がば回れ」と言ったかと思うと「思ったら吉日」すぐやれと反対のことを言っています。

西洋式成功哲学には無理があります。あなたが今まで成功哲学を実行しても、うまく行かなかったのは東洋の源流を理解しなかったせいかもしれませんね。

一時、プラス思考、プラス思考と強調されていましたが、西洋の白か黒かという二元論的なプラス思考は実行すればするほどストレスが増します。
東洋的な思考は、マイナスのないプラスはないし、プラスのないマイナスもありません。
プラスとマイナスは一体のものです。
「失敗は成功の元」というではありませんか。
失敗を経験しない成功者など誰一人存在していません。

東洋はマイナス思考も見方を変えるとプラスに転じるので、物事をあるがままに捉えようとします。
あなたの人生における夢の実現も成功か失敗かという型にはめた

発想ではなく自然に気楽に楽しみながらやってください。リラックスして力まないということが大切です。

力めば力むほど物事はうまく行きません。自然体が一番いいのです。

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