自分の思い込みは「催眠」と同じです
現実とは何かという問いかけは哲学的な難問です。
通常は自分の思いこんでいる世界が、その人にとっての現実です。
客観的現実などありえないということになります。
自分の思い込み通りに現実が成り立っているので、本人にとっては
なんの矛盾もありません。
他の人の思い込みとぶつかった時に初めて矛盾を感じます。
ところが本人に取ってはあくまで現実なので、相手の間違いを指摘します。
このようにして人はそれぞれの意識空間に生きているのです。
その思い込みを催眠で修正すると現実も変わってきます。
思い込みのない人は誰もいません。
ということは誰でも催眠状態であるということです。
いい思い込みは人生を豊かにしますが、悪い思い込みは人生を潰しかねません。
心に実体がないように催眠にも実体がありません。
だから催眠に対する思い込みも人それぞれです。
怪しげなもの、神秘的、まやかし物、錯覚の世界、逆に心理療法に役立つ、
マーケティングに役立つ、人間理解に役立つなど、好きなように思いこんでいます。
実体のないものに実体を持たせようとするからです。
量子論の科学者さえも、「この宇宙は人間の想像で作り上げた産物である」と
言っています。
あの、お釈迦様もいみじくも言った「色即是空・空即是色」と。
この世はそれぞれの夢の世界なのかもしれませんね。
これ自体私の思い込みの世界です。
この世に真の現実などあるのでしょうか。