人間は必ずいつかは死ぬ。人生は有限であることをもう一度確認しておこう。
死はいつ訪れるかは分からない。
だが、死は平等に訪れることだけは確かである。
生と死は裏表である。死を意識することによって生を浮き彫りにする。
如何に死ぬかは、如何に生きるかということと同じである。
いつ死ぬかは分からないが、どのように生きていくかは決めることが出来る。
「死ぬまで生きてやれ」と、居直ることによって、反って楽になる。
死は結果であって目的ではない、目的は如何に生きるかだ。
一日いちにちを真剣に生き抜くことが、結果としていい死を迎えることになる。
「死ぬまで生きてやれ」と居直ることによって、死の恐怖が少しはやわらぐものだ。
生命に執着し過ぎると、死を超えた感動や喜びは味わえない。
母親は自分の子供を危険から護るために命をも投げ出す。
武士は主君のために切腹した。どうやら、人間には生命より大切なものがありそうな気がする。
人生を真剣に生きている者にとっては、すでに死は超越されているのかもしれない。
生と死はまさに一体である。
「人生って魔法の世界だ」水口清一著・日新報道刊より引用