ものごとの裏を読む
裏という言葉から何を連想するでしょうか。
「何か裏がありそうだ」
と言われると、騙される、本音とは違うなどと悪いイメージがありませんか。
ものごとは表裏一体です。
裏のない表もないし、表のない裏もありません。
ものごとには両方の現象があるということです。
だから裏が悪いという解釈は真実を遠ざけてしまいます。
自然は陰陽一体です。
裏とは隠された目に見えない存在です。
隠されたものの中に本質があります。
地上にそびえ立つ大木は見えますが地中の根は見えません。
地中にしっかりと張り巡らされている根の部分が大きいほど地上の大木は安定しています。
どんなに大木のように見える樹木でも根が浅いとちょっとした地震や台風でも倒れてしまいますね。
ものごとの本質は見えないところに存在しているものです。
それが表に対する裏という意味です。
裏が見えないと本質が見えないということになります。
本質は良いも悪いもありません。
表の現象を成り立たせている根本原理ということです。
表の現象から裏を推測すること、これが裏を読むという真の意味です。
人間の心も表裏一体です。
表が意識で裏が潜在意識です。
潜在意識を理解しないでいくら頑張ってもものごとは上手く行くはずが
ありません。
人間の本質を理解するために古代の人々は深い瞑想を行じたのです。
社会現象も人間の意識の動きです。
目に見える社会現象の裏に隠された本質があるということですね。
例えば「アナと雪の女王」の主題歌が大ヒットしましたね。
あの歌は「あるがまま」を表現しています。
人々は抑圧された現状から脱出したい無意識の反応だと思います。
人々の集合的無意識が未来を創っていきます。
抑圧されたエネルギーが未来のどこかで吹き出てくる前触れです。
本質が分かれば未来が読めてきます。
表の現象に振り回されないようにしっかりと裏読みをしておきたいものです。