人生の旅を楽しむ
人生は旅のようなものです。
身動きでない細い道もあれば、何でもできそうな太い道もあります。
安全な道もあれば危険な道もあります。
時々道に迷って出口が分からなくなるときもあるものです。
でも、道がある限り進まなくては成らない。 行き当たりばったりの旅もいいが、やはり道に迷わないために地図があった方がいいように思います。
目的地を決めて、地図さえあればなんとかなるものです。
自分の体力や年齢や興味にあわせてコースを選んだらいいでしょう。
どの道を選んでも、上り坂もあれば下り坂もあります。
時には「まさか」という坂にも出くわすでしょう。
いずれにしても楽しみながら旅をしないと途中で疲れてしまいます。
あるときは、お花畑でのんびりと寝転びながら雲を追い、あるときは、静寂な山中で温泉に浸る…
厳しい山道では、可憐な一輪の花に思いを寄せ、豪雨のときは、岩影にじっと身を沈め岩肌を這う虫と遊ぶ。
こうして、楽しみながら旅をしないと身も心も持ちません。
決してあせらずに、天候を予測しながら無理をせずに旅を続けることです。
寄り道をしていると日が暮れるかもしれません。
また夜道を歩いていると怪我をするかもしれませんね。
途中で食料がきれて飢え死にする危険性もあります。
だからあまり寄り道をしていると危険です。
自分の信じた道を歩き続けるしかありません。
どんなに苦しくても一歩一歩前に進むしかありません。
どうしても身体がいうことを効かなくなったときは、無理をせずに休めばいいだけです。
自分の前を多くの人が通り過ぎていくでしょう。そんなことを気にしなくても、人は人、自分は自分だとおもえばいい。
時には立ち止まる勇気も必要です。
体力を回復させ、エネルギーを蓄えなければ目的地にはたどり着けないのですから。
あるときは、道端で倒れている人に出会うかもしれません。
自分に体力があれば背負ってあげてもいい、だが体力の無いときに無理に背負ったら、二人とも野垂れ死にしてしまいます。
こういう状況に遭遇したとき人は迷う。
無視して立ち去るか、倒れた人を救うために思い切って目的地を変えようかと。
どちらの選択も割り切れないものがあります。
人は迷いの中で旅の本質を知ろうともがく。
しかし、もがいても明快な答えは出てきません。
どんなに苦しくても辛くても自分の足で歩かねば成らないことだけは確かです。
誰かが代わりに歩いてくれるわけではありません。
ある意味では、旅は孤独なものです。
だからこそ、同じ目的地を目指す、友人や仲間をつくり、楽しみながら旅をしなければ、とても目的地にはたどり着くことはできません。
多くの人と共に歩めば、道端で倒れている人も、みんなの力で助けてあげることもできるでしょう。
人生の旅には、苦楽を共にする仲間が必要です。
そんな仲間はできる限り若いうちにつくっておくのがいいでしょう。
年老いてからは、なかなか真の仲間はつくりにくいものです。
出会いを大切にしておれば、何十年も生きているうちに、真の友がたくさんできるはずです。
人生は旅そのものですね。