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シンクロニシティーの謎2

シンクロニシティーの謎2

「シンクロニシティー」を不思議に感じるのは、因果律が成立しないからです。
しかし、ほんとうにそうでしょうか。

人間は無意識という潜在意識が働いています。
目標(結果)に合うように無意識に原因を作っているとも思われます。

偶然が目に見えない必然だとすれば、未来は決まっていることになります。
私たちは、未来が決まってるなどと信じたくはありませんね。

「人生に起こることは、あらかじめ全て決まっていた」
などと考えたら、人生の生きる意味が無くなってしまいそうです。

でも、賢者は「この世に偶然など存在しない、なるべくしてなっているのだ」といっています。

偶然は必然の世界なのでしょうか。

悟りを得たお釈迦さまの教えを紐解いてみよう。
お釈迦さまは「因果応報」として、自分の身に起こってくることは、自分で起こしているのだと諭しておられます。
「因果応報」から見れば、未来は決まっていることになります。
しかし、その決まっている未来は自分が作ったというわけです。

言葉を変えれば、未来は自分の自由意志で好きなように変えることができると諭されているのです。
「自分の人生は自分の自由意志でつくりあげている」ということですね。

ところが自分の思い通りに事は運ばないことは自明です。
予期しない事故や大震災、病気などに運悪く遭遇したりします。
反対に宝くじに当たったり、大儲けのビジネスが舞い込んできたりもします。
そんなとき人は、運が良かった、悪かったなどと一喜一憂するものです。

一体運命とは何でしょうか。

お釈迦さまは「因縁論」の中でそのことも説いています。
「あなたとは縁があったのね」
と、日頃、人は何気なく言っていますね。

お釈迦さまは「袖触れ合うも他生の縁」といっておられます。
それは偶然ではなく必然のもとで出会ったのだと説いているのです。
「この世に偶然など無い」と力説されています。

私たちは、自分の意志で起こったことは「必然」と考え、自分の意志に関係なく起こったことを
「偶然」と呼んでいます。
あらゆることは、因縁によって運ばれているとは説かれています。
縁と自由意志はどのような絡みになっているのでしょう。
そこには深い宇宙の仕組みが働いているに違いありません。

私たちの人生は、この偶然と必然が縄を編むように一体となり、絡み合っていることだけは確かです。
これからも、あなたの人生に数々の偶然が起こり、人生を色づけていくことでしょう。

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