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「マイナス思考」はそんなに悪いことなのか

「マイナス思考」はそんなに悪いことなのか

一体何がマイナスで、何がプラスなのか?

プラス、マイナスは誰が決めているのか?

マイナスのないプラスなどあるのでしょうか?

先日「失敗は成功のもと」というメルマガを発信したところ数人の読者からコメントを頂きました。

その中に「失敗をたくさんする方が成功するのですか」
という質問も含まれていました。

「それは結果論であって、失敗はしない方がいい」
と、返事を差し上げました。

しかし、失敗のしない人は誰もいないという事実です。
失敗から学んだから成功できたのも事実です。

だから失敗は良いことなんだという結論にはなりませんね。

生涯一度も病気(風邪やちょっとした怪我も含めて)にならない人はいません。
だから健康になるには病気を体験しなければならないと、いってるようなものです。

マイナス思考をしたことのない人がどこにいるでしょうか。
仮にそんな人がいれば、嘘つきか、真の覚者です。

「人の長所を認めて上げましょう」と、よくいわれますね。
「それが長所である」と誰が判断しているのでしょう。
人はそれぞれ自分の判断で「長所」と認めているに過ぎません。

マイナスとかプラスとか誰が判断しているのでしょうか。
自分や社会が相対的に判断した価値観を基準にしてるに過ぎません。

本当はマイナスもプラスも有りません。
そこに現象や事実が存在しているだけです。

その現象や事実をどのように解釈しているかということです。
プラス思考とは解釈の問題ですね。

ものごとをプラスに解釈するには、深い洞察が必要です。
マイナスかプラスかという二者択一の単純な問題でありません。

お釈迦様も「四苦八苦」は避けられないと説いています。
その事実をしっかりと認めて、苦しみから逃れる考え方を説いています。

マイナス思考を認めないとプラス思考に至らないといってるのです。
もし、マイナス思考がなくなればプラス思考さえなくなります。

失敗から何も学ばなければ、それこそ真の失敗者です。
マイナス思考から何も学ばない人を「無明」と呼んでいます。

マイナス思考は誰にでもあります。
それを無くそうとしないことです。
不可能なことに挑戦してもムダなエネルギーを使うだけです。

病気は誰でも罹ります。
だから恐れないことです。

失敗は誰でもします。
だから恐れないことです。

プラス思考ばかりを気にしている人は、最大のマイナス思考です。
病気を気にしている人は病気になります。
失敗を気にしている人は失敗をします。

自分のマイナス思考を認めたとき、そのときこそ大いなるプラス思考の
始まりです。

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