先手必勝
孫子の兵法書に「先手必勝」が謳われています。
何事も優位に立つには先にやることです。
どんなプロのマラソン選手であっても、先に出発したゴール前の素人には勝てない。
そのために先見力とスピードが要求されます。
世の中には3つのタイプの人がいます。
*時代の先を読み誰よりも早く始める人。
*みんながやり始めてから急いで追いつこうとする人。
*最後まで何もしない人。
これでは最初から勝負が決まっています。
これはその人のものの考え方や性格に由来しているのでしょう。
先見力、決断力、勇気、スピード、行動力などが関係しています。
成功者はやる前にすでに成功しているのです。
しかし、早ければいいというわけではありません。
なんの準備もしないで無鉄砲にやっても大怪我をするだけです。
そのような人は世の中にはたくさんいます。
それは綿密な計画をもたないで出発したからです。
大胆さと緻密さがないと、いくら「先手」を打ってもかえって大失敗につながります。
やはり天分に恵まれた人だけがそのことを可能にするのでしょうか。
天分に恵まれた人でさえも幾度の失敗から学んでいるのです。
孫子の兵法「謀攻編」に
「彼を知り己を知れば百戦殆からず」と説いた有名な格言があります。
現代風に訳せば「時代を知り自分の実力を知れば成功する」という意味に捉えることができます。
誰にでも成功の可能性があります。
いや、可能性ではなく成功することができます。
そのために「先手必勝」の実力を磨いておかねばなりません。
なにごとも自分次第ということです。