人生の目的
今年最後のブログです。
年末最後に不幸な飛行機事故が起こりましたね。
エアアジア8501便がインドネシア・カリマンタン島付近上空で消息を絶ち今も捜索中です。
一瞬先は闇、何が起こるかわかりません。
そんなことは、心の奥底でわかっていても日頃は意識に上がってきません。
誰にでも平等にやってくるのが「死」という歴然たる事実です。
この世に絶対というものがあるならそれは「死」です。
「死」の話をすると不謹慎に思われます。
「死」の話など誰も聞きたくありませんね。
しかし事実に向かうことに勇気がいります。
「死」を見つめることによって「生」が浮き彫りにされてきます。
それは「如何に生きるか」という問題意識をあからさまにしてくれるからです。
そこで初めて
「人生の目的は何か」という命題にぶち当たります。
普遍的な人生の目的などあるのでしょうか。
それはなぜ自分が存在しているのかと問いかけているのと同じです。
その問いかけに答えなどないように思えます。
宇宙の法則を科学者が理解できても、なぜ宇宙が存在するのかという問いかけに科学者でさえ
答えることができません。
人生の目的がわからないのに、目的に達するための目標など絵に描いた餅と同じです。
だから人生の目標を目的に置き換えているのです。
さらに目に見える目標がわかりやすいので多くの人はモノの豊かさを求めがちになります。
大金持ちになりたい
豪邸に住みたい
自由な時間が欲しい
理想的なパートナーが欲しい
地位や名誉が欲しい
プロの選手になりたい
このようにいくら書き出してもキリがないほどたくさんあります。
でもこれらは目標(手段)であって人生の目的ではありません。
目標が達成されないのは、人生の目的がわからないからです。
人生の目的を深く思索していると迷路に入り出口がなくなります。
「死」という事実だけを噛みしめるだけで十分です。
そして「あるがまま」に生きることではないでしょうか。
物質的豊かさや心の豊かさを求めるのは悪いことではありません。
ただ人生の目的でないことだけは心のどこかで理解しておく必要がありそうです。
年の瀬に心静かに自分の生き方を思索するのもいいものです。
そして新年に向けて自分の目標を再度考えてみることです。
今年一年拙いブログを読んで頂きありがとうございました。
どうか、素敵な新年をお迎えください。
来年はあなたにとって幸多き年でありますように心からお祈り申し上げます。
水口清一 拝