知る、腑に落ちる、肌で感じる
私は「人間の意識」の研究に携わり50年の歳月が流れました。
そして今なお研究途上です。
あまりにも深遠な未踏地に足を踏み入れたものです。
これからも果てしなく続くこの道を命のある限り歩み続けるに違いありません。
正体不明の何者かに手招きされているような感覚です。
もうもどる道はない。
私は科学者でも宗教家でも哲学者でもない。
名も知れない巷の研究者のひとりに過ぎません。
だからこそ、なんの束縛も受けずに自由に研究する環境に恵まれました。
研究途上でわかったことは、知ることと腑に落ちることは、天地の開きがあります。
さらに腑に落ちたこと肌に感じることはまた別のもです。
考えてみると40代までは知識として理解できましたが、50代になりはじめての腑に落ちました。
腑に落ちた時、
「あぁ〜こういうことだったのか」という感覚でした。
目の前の霧が晴れたようななんとも言えない至福感でした。
60代になり腑に落ちたものが肌で感じられるようになってきました。
その時は、負に落ちた時のような感動はなく、当たり前のように思えました。
学びには三段階あることがわかりました。
これからどうなるのでしょう。
道なき道を手探りで今日も前に進んでいます。