シンクロニシティは解明できるのか

シンクロニシティ（意味のある偶然の一致）はとても不思議な現象です。
いつごろから「シンクロニシティ」を意識し始めたのかは覚えていません。
子供の頃は頻繁に「シンクロニシティ」が起こっていても当たり前のように思っていました。
人間の自由意志に従って起こした原因が結果を生み出していると誰でも頑なに信じています。
「シンクロニシティ」というなんら因果関係もない現象が日常茶飯事に起こっているにもかかわらず。
天動説を信じていた時代となんら変わりはありません。
しかし、科学は地動説を証明しました。
同じように科学で「シンクロニシティ」を解明できないのでしょうか。
たぶんできないのでしょうね。
なぜなら科学は因果律によって成り立っているからです。
科学的思考ができない昔の人は「シンクロニシティ」を当たり前のように人生に役立てていました。
なんと皮肉なものですね。
科学そのものが天動説なのかもしれません。
それは人間の「意識」の問題です。
「意識」と「物」との間に何か繋がりがあるのではないかと、やっと物理学者が重い腰を上げ始めました。
最先端の「量子論」はなんの因果関係もない世界であることがわかったためです。
そういえば「シンクロニシティ」の概念を発表したユングは、パウリーという物理学者との共同研究だったのです。
「シンクロニシティ」が科学的に解明されたら人類に天動説から地動説になったぐらいの大きな意識の変革が起こることでしょう。