自分はほんとうに正しいのか
時々、人は自分は正しいのだろうかと疑問を持つことがありませんか。
もし正しくないと思ったら、信念が根底から崩れるような気がして不安になります。
そこで無理矢理正しいのだと自分に言い聞かせてしまいます。
自分が正しいという信念を持ち始めると、世の中全体が不正義に見えてくるものです。
正義感に燃えれば燃えるほど社会と対立して息苦しくなります。
しかし、社会という魔物と戦って勝てるはずもありません。
やがて挫折して自己嫌悪に陥って生きがいをなくしていきます。
個人ならさほど影響は少ないが、国家ともなると正義のための戦争へと発展していきます。
普遍的な正しさなどあるのでしょうか。
「自分はほんとうに正しいのか」と、客観的に自己を観察してやらないと社会の闇ばかりを
見て人間不信になり、あげくに生きる意味さえ無くしてしま危険性があります。
世の中は矛盾に満ち溢れているものです。
光もあれば闇もあります。
平和があれば戦争も起こります。
健康があれば病気もあります。
物事は絶えず変化しています。変化こそ自然の姿です。
対立しているものを矛盾と捉えるか、変化と捉えるかによってものの見方や考え方も
違ってきます。
対立から新しいものが生まれてきます。そうして人類社会は進化してきました。
絶対的な正しさなど存在しないということです。