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人生は一呼吸で終わる

人生は一呼吸で終わる
何気なく無意識にしている「呼吸」に人生の秘密があります。
呼吸にも順番があり、まず吐いて吸うのが正しい呼吸法です。
だから「呼吸」という字は、吐いて吸うと書きますね。
オギャーと息を吐いてこの世に生まれ、息を吸ってこの世を去ります。
人生はワン呼吸です。
呼吸は生命維持に大きく関わっています。
ヨガ(ヒンズー教の修行)などでは目的別に80種類の呼吸法があります。
呼吸するだけで「何で?」と思うでしょう。

それほど奥が深く生命維持に大切だからです。
私はいつも陰陽の話をしてきましたが、呼吸もまた陰陽の動きになっています。
吐く息は陰で吸う息は陽です。

もう一度、陰陽を思い出してください。
「陰は陽を制する」
という陰陽の法則があります。
これを当てはめると、吐く息は吸う息を制することになりますね。
吸う息に力が入っている人は短命です。

吐く息をできる限り長くすると長生きします。
その比率は2;1の割合です。

10秒で吐いたら5秒で吸うということです。
長く息を吐けない人は肺活量の問題でなく、集中力の良し悪しです。
息を長くゆっくり呼吸していると集中力が養われます。
集中力がない人を観察してみてください。

呼吸が速く浅く、そして吸う息に力が入っているはずです。
呼吸はまた感情と一体です。
そんな人はたいがい落ち着きがなく怒りっぽいです。
なぜこういうことが起こるかと言えば自律神経と関係があるからです。
吐く息は副交感神経を刺激して心身が緩みます。

反対に吸う息は交感神経を刺激して緊張を生み出します。
ストレスは万病の元と言われます。
ストレスは交感神経が過剰に働き緊張状態になっています。

過剰な緊張は免疫力を下げてしまいます。
感情も不安定で怒りっぽく人間関係もうまくいきません。
間違った呼吸をしていると「100害あって一利なし」です。

しかも呼吸は無意識で一刻一刻繰り返しています。
あらゆる行法は「呼吸で始まり呼吸で終わる」といわれるぐらい大切なものです。
ヨガなどで80種類もあるのはうなずけることです。
私たちは行者を目指しているわけではありませんので

そのうちの1種類でいいです。
それは、ゆっくりと長く吐いて吸う呼吸です。

吐くときは口を使ってもいいですが、吸う時には口を使わないようにしてください。
これだけで十分です。

1日に気付いた時に3分ほどやってみてください。

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