アサイド

変化するものは美しい
人は変化を嫌がるものです。

変化を恐れるのは不安だからです。
「このままでいい自分」と「変えたい自分」が同居しています。

だから会社も個人も変化を恐れ安定を求めます。
ところが自然の法則は変化することです。
変化することこそ安定なのです。

初めて自転車に乗るときにハンドルを握りしめて動かすことを恐れます。

その結果倒れてしまうのです。

変化を「ゆらぎ」という言葉に置き換えてみましょう。
「ゆらぎ」とは予測のできない空間的、時間的変化や動きのことです。
もし自然界に「ゆらぎ」がなければ、この宇宙さえ存在していません。

「ゆらぎ」こそが宇宙の本質なのです。
イリア・プリゴジンは「散逸構造論」(ゆらぎ)でノーベル賞を受賞しました。
難しい科学の話は別にして、何事も本質から外れてしまうとうまく行きません。

「ゆらぎ」にも法則があるということです。

無茶苦茶ゆらいでるわけではありません。
そのなかに「1/fゆらぎ」というものがあります。
風も小川のせせらぎも潮騒の音も自然界には「f/1のゆらぎ」が溢れています。

専門家に言わせれば、美しい音楽も、絵画も名作といわれる作品はみんな

「1/fゆらぎ」になっているそうです。

そう!「ゆらぎ」は美しいのです。

元の言葉に戻すと、変化は美しいということになります。
日本には四季があるから感性豊かになれるのです。
「ゆらぎ」はあらゆる芸術を生み出します。
茶道、華道、和歌や俳句などが熟成されたのは、日本に四季があるからです。
これが夏ばかり、冬ばかりだとそうは行きません。
人生もまた変化のない人生などきっとつまらないものになると思います。
そこに何の感動も喜びもない無味乾燥な人生になるに違いありません。

変化することが安定なのです。

激動している現代社会においてはなおさら自ら変化しなければ、

安定を保つことができません。
変化を拒むものは死を意味します。

心臓の鼓動もきれいな「1/fゆらぎ」ですが、臨終の時は規則正しい

鼓動になるそうです。
変化こそ次なる進化のチャンスです。
変化こそが自己成長の要です。

そのために何に向かって「ゆらいでるか」という人生の課題が必要です。
課題を立てたら解決方法を検討しなければならない。

解決法も質の良い解決法もあれば質の悪い解決法もあります。
その前に課題は正しいのか?
という問いかけが大切です。
どんなに質の良い解決法を見つけても課題が間違っていれば人生の意味も

なくしてしまいます。
何事も変化を前提にして考えないと、間違った課題は無駄な努力になってしまいます。

激動の時代はいたるところにチャンスの種が転がっています。
どんな大木でもその種は手のひらに乗るほどの小さなものです。
その小さなチャンスの種に肥料と水を与えてコツコツと育てることです。
やがて月日と共に芽が出て花を咲かせる時が必ずやってきます。
変化こそ生きてる証です。
変化こそ美しいのです。
あなたの人生は変化から始まるのです。逞しく美しい収穫を得るために・・・

アサイド

仏教の教え「唯識論」は難解なので咀嚼してポイントを書いておきます。
内界(こころ)の世界と外界(現実)の世界はどこかでつながりあっています。
「思考は現実化する」
成功哲学で著名なナポレオンヒルは力説しています。
また、あらゆる心理学者、哲学者は一般人にその事実を説いています。
近年は量子物理学者までも科学的に論説しています。
しかし、遥か2500年前の仏典の中にすでに書かれていたのです。
悟りを得た仏陀の内界の世界が現代に蘇り識者を驚愕させているのです。
今ブームの「引き寄せの法則」は、内界(こころ)の世界が外界(現実)を生み出すと説明しています。

人間の意識は何階層にもなっていて宇宙にまでつながっています。
人間の意識が万物を創造しているという考え方です。
物理学の量子論では、人間の意識が宇宙を生み出していると言う考え方に達しています。
このように「唯識論」を考察して未来を予見する方法を書いてみたいと思います。

今、人間が無意識に感じていることが未来に起こるという考え方です。
IT(情報技術)の進展によって、人間の集合的無意識を検索エンジンなどで、あるていど解析出来るようになりました。
人工知能がもっと進化すればその精度も高まるに違いありません。
それでは精度の高い未来が確実に予測でき未来がその通りになるかといえばそうでもありません。
未来がわかれば、その未来に合わせて人々が動き、結果として未来が変わってしまうのです。
未来予測が的中すればするほど予測が外れてしまうというパラドックスに陥ります。
いかなる賢者も未来を予見することはできません。

未来は不確定です。
というより未来は確率的であるという方がいいですね。
かの天才物理学者アインシュタインでさえ
「神はサイコロを振らない」
という有名な言葉を残しています。
しかし、宇宙の法則(神)はサイコロを振っていたのです。

今回は東洋思想の4つの観点から未来を読む方法を書いてきました。
陰陽論、数霊、鋳型、唯識論の4つを複合的に組み合わせて一つの知恵にまで高めてください。
さて、これから未来はどうなっていくのでしょうか。

アサイド

遠くに行くほど過去になる
このタイトルを見て、”何だろう”と思われたかもしれませんね。
今日は頭の体操として読んでくださいね。

別に理解できなくても「ふ〜ん」程度でいいと思います。
私も専門家でないので「ふ〜ん」という感じで書いています。

過去とか未来とかというものは自分の立ってる位置からの観測です。

夜空に輝く満天の星空はうっとりするほど美しいですね。
星を眺めながら宇宙には果てがあるのだろうかと、子供の頃に

よく想像したものです。

星までの距離を測るのに「光年」という単位を使います。
光の速さ(秒速30万キロ)で一億年かかった星を一億光年と呼びます。

この速さで行けば月まで1秒程度です。太陽系を脱出するのに7時間ほどです。
私たちが観察可能な一番遠い星は150億光年と言われています。
秒速30万キロの速さで150億年もかかったということです。

ということで、夜空の輝く星々は気の遠くなるような大昔の星を眺めているのです。
そうすると遠くに行くほど過去になるということですね。

ここでちょっと想像をたくましくして宇宙旅行に出かけてみましょうか。
光速に近い速さのロケットで一年間宇宙を旅して無事に地球に帰還したとします。
なんと地球では70年も経っているのです。

出発の時の一歳の赤ちゃんは、帰ってくると70歳のお年寄りになってる

ことになりますね。
現実には宇宙旅行ができる宇宙船はありません。
しかし、観測の位置によって時間の速さが違うことは「相対性理論」のなかで

アインシュタインが証明しました。
私たちは過去の星を見ていますが、準光速で星からやってきた宇宙人は未来の地球に

やってきたわけです。
それも準光速に乗った宇宙人の時間はゆっくり進んでいるので短時間で地球に到達します。

まあ、興味のある人は一般人向けに書かれた「相対性理論」の入門書でも読んでください。
なんか頭が混乱してきましたね。
さらにここで観察している人間の意識が絡んでくると混乱を通り越して

パニックに陥ります。
人間が観察した瞬間に粒子(物質化)になり、観測をやめたら波動(無)になります。

人間の意識がこの宇宙を存在させていることになります。
人間の意識が宇宙を存在させているのに比べたら、自分の夢を叶えることなど

たわいもないことですね。
この辺りも量子論ですでに解明されています。
ここまでくると、私たち素人には完全にお手上げですね。

過去とか未来とか、時間とか空間とか、有るとか無いとかは、私たちが想像している

以上に不思議な概念(真理)です。
もっと驚くべきことは、科学が極める二千五百年前に仏教の経典にすでに

記されていたという事実です。
物理学者は今仏教哲学を紐解き始めているのです。
たまには日常生活から離れて心を宇宙にまで広げるのも一服の清涼剤になります。