イメージワークの効用
思うこと、考えること、感じることは違います。心の動きは脳の働きと一体になっています。
脳は左脳と右脳に分かれて分業体制をとっています。この脳のどの部位を使ってるかで「思うこと」、「考えること」、「感じること」に分かれてしまうのです。
思考といって考思とはいいませんね。まず、思ってから考えるのです。
この「思う」というのは自動的に心に浮かんできます。
なぜなら心の習慣なので反射的に「思う」のです。
「感じる」ということは意識をしない限り(感じることを考えるのではない)無意識の層に沈んでいます。
だから日常は自分が何を感じているのかを、分かっていない場合がほとんどです。
「感じていること」が自動的に意識に上がってきたのが「思うこと」です。このふと思ったことを中心に考え始めるのです。
「感じること」は自己保存本能と密接に関わり、生きていくためのメッセージです。この感じる力が弱まると生命力をなくします。
弱まるという意味は、感じているのですが意識に上がってこない状態です。感じる力(感性)と考える力がプラスされて知性が生まれてきます。
整理すると
「思う」→「考える」→「感じる」の順番で心が動きます。
「感じること」と「考えること」に誤差が生じアンバランスになると「思うこと」が混乱して支離滅裂になってきます。
別の言葉に置き換えると、「理性」と「感情」です。
「理性」と「感情」の戦いが「ストレス」となります。
「理性」と「感情」が喧嘩をすると、必ず「感情」が勝ちます。
このアンバランスを元に戻してくれるのが睡眠中の「夢」の働きです。
だから夢の内容は支離滅裂になるのは当たり前のことなのです。
夢は矛盾した心の状態を整理してくれる大切なものです。
夢は潜在意識からの大切なメッセージなので、どんな変な夢を見ても自分にとって意味を持っているということを忘れてはなりません。
同じ夢を何度も見るのは、あなたの生命維持装置が悲鳴を上げているのですよ。
「イメージワーク」は「眠りの夢」と同じ働きをします。また「人生の夢」も同じです。
だから、人生の夢も眠りの夢も同じ「夢」という漢字を使います。
ところが、「感じること」と「考えること」に誤差が生じアンバランスになっているとイメージが描けません。
「『目標』を鮮明にイメージせよ」といわれても、自分の感情がついて行けないからです。
「イメージワーク」でしっかり修復しておきましょう。