成功を生み出す意識の持ち方
「成功したい」と思い始めると現実の自分から離れて、いろいろと考え始めます。
「上手く行くだろうか」
「もし失敗したら」
「自分に達成する能力があるのだろうか」
どちらかといえば否定の考えが浮かんできます。
こんなとき過去の失敗体験を今に重ねて否定的な考えをさらに増幅させます。
最後に「やっぱり無理をしないでおこう」と、挑戦意欲をなくしてしまいます。
作用反作用という物理の法則がありますね。
心にも作用反作用が働きます。
成功意識が強いほど、失敗意識も強くなります。
ちょうど、ブレーキとアクセルを同時に踏んでいる状態です。
外目にはじっと止まっているように見えますが
本人はものすごい心のエネルギーを使っています。
一般的に言う「ストレス」がかかっているのです。
こんな状態が毎日続くと心も体もクタクタに疲れます。
やがて焦り始めます。
一歩進んでは止まり、また一歩進んで止まりという
のろのろ運転です。
スイスイと走っている他の人の車を眺めて自己嫌悪に
陥ります。
そして「やっぱり自分には無理なんだ」という結論を下してしまいます。
ここでよく考えて下さい。
自分には車を走らせる能力がなかったのでしょうか?
そんなことはありませんね。
ブレーキさえ踏まなければ車は前に進んだわけです。
ブレーキとは過去の失敗を想像することです。
過去の失敗を想像することは、成功するための大きな
障害物です。
この障害物さえ除けば誰でも成功します。
それは能力の問題でなく心の問題だったのです。
人間の脳は目標を定めるとまるで自動制御装置のように
目標に達します。
目標を追いかけるミサイルのような働きをしているのです。
過去の失敗は目標に達するために修正をしただけです。
自転車を思い出してください。
乗れるようになるまで何度もふらついたり倒れたりしましたね。
それは乗れるようになるまで必要な自動制御を繰り返す行為です。
決して失敗ではありません。
だから乗れるようになれば、倒れたことなど忘れてしまいます。意識的に倒れようとしても無理です。
同じように過去の失敗は成功するための自動制御装置が働いていたわけです。
過去の失敗を思い出すことは、失敗の方向に舵取りをしてしまいます。
脳は意識した方向に舵を取るからです。
成功するための意識の持ち方は、過去の失敗を忘れることです。忘れられなくても思い出さないことです。
それではどうすれば思い出さないのでしょうか。
「今に集中すること」です。
車で高速道路を走っているときに余計なことは考えていません。運転に集中しています。
成功するためには
目標を定めて、今に集中することです。
行き先を決めて運転に集中するのと同じです。
気がつけば目的地に着いています。