遠くに行くほど過去になる
このタイトルを見て、”何だろう”と思われたかもしれませんね。
今日は頭の体操として読んでくださいね。
別に理解できなくても「ふ〜ん」程度でいいと思います。
私も専門家でないので「ふ〜ん」という感じで書いています。
過去とか未来とかというものは自分の立ってる位置からの観測です。
夜空に輝く満天の星空はうっとりするほど美しいですね。
星を眺めながら宇宙には果てがあるのだろうかと、子供の頃に
よく想像したものです。
星までの距離を測るのに「光年」という単位を使います。
光の速さ(秒速30万キロ)で一億年かかった星を一億光年と呼びます。
この速さで行けば月まで1秒程度です。太陽系を脱出するのに7時間ほどです。
私たちが観察可能な一番遠い星は150億光年と言われています。
秒速30万キロの速さで150億年もかかったということです。
ということで、夜空の輝く星々は気の遠くなるような大昔の星を眺めているのです。
そうすると遠くに行くほど過去になるということですね。
ここでちょっと想像をたくましくして宇宙旅行に出かけてみましょうか。
光速に近い速さのロケットで一年間宇宙を旅して無事に地球に帰還したとします。
なんと地球では70年も経っているのです。
出発の時の一歳の赤ちゃんは、帰ってくると70歳のお年寄りになってる
ことになりますね。
現実には宇宙旅行ができる宇宙船はありません。
しかし、観測の位置によって時間の速さが違うことは「相対性理論」のなかで
アインシュタインが証明しました。
私たちは過去の星を見ていますが、準光速で星からやってきた宇宙人は未来の地球に
やってきたわけです。
それも準光速に乗った宇宙人の時間はゆっくり進んでいるので短時間で地球に到達します。
まあ、興味のある人は一般人向けに書かれた「相対性理論」の入門書でも読んでください。
なんか頭が混乱してきましたね。
さらにここで観察している人間の意識が絡んでくると混乱を通り越して
パニックに陥ります。
人間が観察した瞬間に粒子(物質化)になり、観測をやめたら波動(無)になります。
人間の意識がこの宇宙を存在させていることになります。
人間の意識が宇宙を存在させているのに比べたら、自分の夢を叶えることなど
たわいもないことですね。
この辺りも量子論ですでに解明されています。
ここまでくると、私たち素人には完全にお手上げですね。
過去とか未来とか、時間とか空間とか、有るとか無いとかは、私たちが想像している
以上に不思議な概念(真理)です。
もっと驚くべきことは、科学が極める二千五百年前に仏教の経典にすでに
記されていたという事実です。
物理学者は今仏教哲学を紐解き始めているのです。
たまには日常生活から離れて心を宇宙にまで広げるのも一服の清涼剤になります。