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意識すればするほど上手くいかなくなる

意識すればするほど上手くいかなくなる

意識には限界あります。

何かを解決しようとして考えれば考えるほど解決案が浮かんできません。

ひとの名前や物の名前を思い出そうとすればするほど名前が出てこない経験は
誰でもありますね。

それと同じ状況が意識の中で起こっているのです。

問題とは自分で解決できない事柄です。

意識で解決できないことを意識で解決しようと考えている、
なにか矛盾を感じませんか。

意識をするればするほど思考のわくが狭くなっていきます。

過去の体験や知識が邪魔をするからです。

人は何を意識しているのでしょうか。
解決できない問題を意識しているのです。

お金の悩み、人間関係の悩み、健康の悩み、仕事の悩みなどたくさんの
問題を抱えています。

お金を稼ごうと焦れば焦るほどお金は逃げていきます。

人との関係を上手くやろうとすればするほど人間関係が悪化していきます。
健康のことばかりにこだわっていると病気になります。

今までこんなことを言われたことがありませんか。

「問題意識を持て」「意識してやれ」などと。

なんか矛盾しているようですね。

これは別に間違っているわけではありません。
意味の解釈が違っているのです。

問題を問題として気づけ、他のことを考えないで集中しなさいという意味です。

「そうすれば解決できる」とはいっていません。

ひつこいようですが、もうひとつ例をあげておきます。

意識しながら呼吸をして見てください。

なんだか息苦しくなりましたね。
自然にやってる呼吸さえも意識をするとぎこちなくなります。
意識して呼吸するのは違和感があり長くできません。

どんなことでも意識的にやることは長くは続きません。
意識でやることには相当な努力が要ります。
それでもできません。三日坊主になるゆえんですね。

呼吸は意識しなければもとの自然呼吸にもどります。
なにも考えずにやると案外長く続くものです。

無くし物をしたとき、ひとの名前を忘れたときなど、思い出そうと意識しなければ、
ふと思い出したりします。

ここまで書けばもうお分かりですね。

問題を解決するには、問題から放れて意識しないことです。

意識をしなければどうなるのか。

意識をしなければ自動的に無意識という意識にスイッチが入ります。

意識は有限ですが、無意識は無限です。

結局「なにも考えるな」ということになります。
別の言葉では「あるがまま」ということになります。

「あるがまま」とは、自然と一体になることです。

このなにも考えない真髄が「東洋の知恵」なのです。

なにも考えないことは、ほんとうは難しいことです。
しかし、訓練によってそれは可能になります。

なにも考えない訓練とは、それが「瞑想」なのです。

私が若い頃、熊野で言霊の修行をやっていました。

最初に教えられたことは「なにも考えるな」という
訓練でした。

「なにも考えない」ということを考えていたのです。
そこから抜け出すのに、ずいぶんと時間がかかりました。

蛇足ですが、私はほぼ日でメルマガを書いていますが、今日はどんな
テーマで書こうかと考え始めたらもう書けなくなります。

ただただ浮かんでくるのをじっと待っているだけです。

過ぎたことは二度と戻らない「それが人生だ」

人はとぎどき過去を振り返る、しかし、過ぎたことは
二度と戻らないものです。

この瞬間でさえ過ぎ去っていく・・・

良いことも悪いことも、そこには現実はなく人生の断片が
頭の中の記憶として宿っているにすぎません。

「人生は今しかない」

そんなことは言われなくてもわかっているのに、心は過去に行ったり
未来に行ったりして喜んだり悲しんだりするものです。

でも、過去も未来も消えてしまい「今だけ」というのも悲しい氣が
します。

それでも「人生は今しかない」と思わない限り人生は幻の中に
生きていくことになります。

人生を変えていけるのは「今というこの瞬間の中にしかない」

過ぎたことは二度と戻らない「それが人生だ」と。

人生の物語

人生の物語

人は毎日何かを想像しながら生きています。

想像は現実とつながっていることの本当の意味を知ってる人は少ないものです。
実は想像と現実の境界線などありません。

脳は想像したことを現実に合わせるように働いています。
どうしても欲しいものがあったとしましょうか。

そんな時、誰でもその欲しいものが手に入ってるところを想像します。
毎日欲しいものが手に入った想像をしていると、居ても立ってもおれなくなり
それを売っているお店に足を運ぶことになります。

欲しいものを目で見て触れているうちに、ますます欲求が高まります。
やがてあらゆる手段を使って最後に手に入れてしまうものです。

こんなことを説明するまでもなく、今まであなたもそうして何度も欲しいものを
手に入れてきましたね。

ここから本題に入ります。

過去も未来もあなたが想像した通りになっていくものです。
そこで壮大な自分の人生の物語を作成してください。
あなたが主人公の人生物語をまるで小説を書くように仕上げていきます。

出来上がった作品を毎日想像するのです。
来る日も来る日も想像しながら人生を歩んでいきます。

もちろん自分で作った人生物語ですから、最後はハッピエンドで終わります。
過去がどんなに辛くても、未来の物語はあなたの想像次第でどうにでもなります。
過去が辛くて苦しいほどその物語はドラマチックに展開されます。

想像と現実の境界線などないということを、もう一度思い出してください。
想像はあくまで想像であって現実でないという間違った信念を持ってる人は
人生物語を書くことができません。

想像と現実はイコールであることを、どこかで習得しなければなりません。
逆に説明すると現実もまた想像から生まれているのです。

現実とは何か?

それは、あなたが想像したことが現実なのです。
現実が苦しいと想像するなら苦しい現実がそこのあります。
現実が楽しいと想像するならば楽しい現実がそこのあります。

あなたの人生物語は、あなたの人生そのもです。